葉巻とMG

神戸で修業時代
僕、頑張っていました
メキシコ料理店~居酒屋~フレンチと言う遠回り
だったので22歳で何とかフレンチに入れて頂いた時は
だいぶ遅咲きなデビューでした
その分、良く働き、ハキハキとした態度で
毎日頑張りました
メキシコ、居酒屋では見たこともない素材が沢山あり過ぎて
毎日驚きの連続でした
シェフが僕があまりに無知なので
「ほらっ。」とよく味見させて頂きました
感動の連続で、気が付いたら料理が上手くなりたいよりも
シェフの様になりたいという願望が強くなり始めました
阪神淡路大震災があり、信州に戻り、また神戸戻りと
何だかバタバタした数年間でした
仕事も上達して、大切なセクションを任されていたころ
このままどうなるんだろう?と悩み始め
シェフに相談しました
そしたらシェフは
葉巻とシェフの愛車MGのキーを僕に渡し
「これでドライブして落ち着けそうな木の下でこの葉巻を吸っておいで」
と満面の笑みで言われました
もちろん運転は恐れ多くてしませんでしたが
気分は晴れ、更に頑張ろうと決意しました
その時の葉巻は今でも車の中に置いてあります
でも・・・よろしくない辞め方をしたのでもう15年ほどシェフには会っていませんが
僕の人生を変えてくれたシェフには今でも感謝しています
これからもシェフに教えて頂いた事を胸に料理人生を頑張って行きたいと思います
いつか胸を張って御挨拶出来る日を夢見て・・・
職人ならば師と仰ぐ方はおられると思います
技術だけでなく人間性を学ばなければ本当の意味での
技術の体得にはならないと思います
人が人を育てるって言う事は本当に難しい事です
生ぬるい環境で良い人間は育つはずも無い
一生修行ですが、初心、シェフの教えを忘れずに頑張ろうっ
つまらない昔話にお付き合い頂きありがとうございます
今夜もHAPPY ROAST!! HAPPY YOU!!!